当事務所に寄せられたご相談内容

■相談者:工務店の二代目(個人事業 従業員5名)

■メインの悩み:父が病気をわずらい、後を継いで事業を行っていくことが不安で仕方がない。大工を辞めようと思っている。
なぜ不安なのかを聞いたところ、次のように打ち明けてくれました。

■悩み事の詳細:本格和⾵住宅がウリの⼯務店だが、若い世代は数寄屋造りの和⾵建築に興味がなく、低価格のハウスメーカーに負けてしまう。実際に売上が少なくなってきたため、材料⽀給の⼿間請けの仕事(⽇当1万3千円)の仕事も⼯務店として請けるようになった。
ハウスメーカーの下請けの仕事では⽀払いサイドが遅く、資⾦繰りが苦しくなるので将来に不安がある。

当事務所が行ったコンサルティング

■客層を変える
若い世代は⼀般的に、坪単価の⾼い本格和⾵住宅よりも、低価格で住宅ローンが組みやすいハウスメーカーの住宅を好む傾向があります。そこで、客層を⼼機⼀転、数寄屋造りを好む富裕層に変えました。

■セルフイメージの再構築/ブランディング
富裕層に最⾼級の住宅を提供する棟梁として、意識改⾰を⾏いました。

■新規事業の立ち上げ
ハウスメーカーには真似できない技術⼒のある⼯務店だったため、本格和⾵住宅を建てたくても建てられなかった他の⼯務店に対し、⼿きざみの構造体を提供できるようなシステムを整えました。

■ホームページの再構築、SNS運用
富裕層向けに数寄屋造りの本格和⾵住宅を提供する⼯務店としてホームページを作り変え、SNSで積極的に露出するよう提案しました。

■プレスリリースの活用
会社の取り組みを積極的にマスコミにプレスリリースしました。(その結果、多くの建築系新聞に取り上げられ、講演依頼もありました。)

■テレビ出演
関東の独⽴局のテレビ番組に出演し、⼤⼯職⼈から⼤⼯の建築家的な演出をおこない地位を向上させることにしました。

■法人成り
個⼈事業から株式会社へ組織変更しました。

■資金調達
新規事業の企画が経営⾰新に認定され、資⾦調達に成功しました。

■法人保険の見直し
契約していた保険を全て⾒直し、会社にプラスになるように組み換えました。

最終的にどう変わっていったか

ホームページを見て現金で家を建てる富裕層から受注するこができました。
地元に工務店があるにも関わらず遠方から直接指名でその棟梁に家を建ててほしいという問い合わせがホームページから来るようになりました。
その工務店の構造体を使って家を建てたいという申し込みがホームページからあり、新規事業の構造体の提供ができるようになりました。

建設業に特化した社外IT事業部がかかわることによって、1年強で約1億円以上の売り上げをあげることができました。これらは、建設業に特化した社外
IT事業部のコンサルティングがなければ成しえなかったことです。

大工を辞めたいという相談から、相談者の自信を取り戻して方向転換させることができ、活躍する姿を天国のお父様も喜んで見守っていると確信しています。